本当のフランス製とは?ラベルが保証していること

トロワで編み立て・縫製されたLa Marinière 1858
Gauvain Paris

小さなトリコロールの旗、「デザイン・イン・パリ」、「Made in France」、タグの丸いロゴ…。衣服に付いたこれらの表示は、同じ意味を持つわけではありません。法律で定められたものもあれば、毎年独立した監査機関が確認するものもあり、製造場所について何も保証しないものもあります。

トロワで編み立てから縫製まで行うLa Marinière 1858。 ここでは、公式な情報をもとにそれぞれの意味を整理し、バスクシャツにどう当てはまるかをご紹介します。

01

まず知っておきたいこと:原産地表示はラベルではない

次の3つは、よく混同されます。

1

原産地表示(「Made in France」「Fabriqué en France」):ブランドが自ら付ける表示です。義務ではありませんが、表示する場合は税関の原産地規則に従う必要があります。

2

ラベル:団体(業界団体、協会、国など)が定めた基準で、その団体自身のルールに基づいて確認されます。

3

認証:独立した認証機関が監査によって基準への適合を確認するラベルです。

つまり、原産地表示は自己申告であり、ラベルや認証は外部によるチェックが加わったものです。

02

フランス製ラベルの比較

Made in
France
Made in France / Fabriqué en France
種類
原産地表示(関税法)
付与する主体
なし:ブランドが自ら表示
保証すること
最後の実質的な加工がフランスで行われたこと
対象
製品
チェック
DGCCRF(販売)と税関(輸入)による検査
繊維専用
いいえ
Logo Origine France Garantie
Origine France Garantie
種類
認証
付与する主体
Pro France協会、認証機関による監査
保証すること
製品がフランスで特徴的な形になり、単位原価の50〜100%がフランスで生じていること
対象
製品
チェック
初回監査と毎年のフォローアップ監査、認証期間は3年
繊維専用
いいえ
Logo France Terre Textile
✓ La Marinière 1858
France Terre Textile
種類
繊維ラベル
付与する主体
認定された繊維産地、独立機関による検査
保証すること
製造工程の69%以上が、認定された繊維産地のフランス国内で行われていること
対象
製品(衣服のタグ)
チェック
3年ごとの工場監査、毎年のトレーサビリティ検査、店舗での抜き打ち検査
繊維専用
はい
Logo Entreprise du Patrimoine Vivant
Entreprise du Patrimoine Vivant
種類
国のラベル
付与する主体
フランス国
保証すること
企業の卓越した技術
対象
企業(特定の製品ではない)
チェック
申請書類の審査、ラベル期間は5年
繊維専用
いいえ
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Made in
France
Made in France
Logo Origine France Garantie
Origine France Garantie
Logo France Terre Textile
France Terre Textile
✓ La Marinière 1858
Logo Entreprise du Patrimoine Vivant
Entreprise du Patrimoine Vivant
種類原産地表示(関税法)認証繊維ラベル国のラベル
付与する主体なし:ブランドが自ら表示Pro France協会、認証機関による監査認定された繊維産地、独立機関による検査フランス国
保証すること最後の実質的な加工がフランスで行われたこと製品がフランスで特徴的な形になり、単位原価の50〜100%がフランスで生じていること製造工程の69%以上が、認定された繊維産地のフランス国内で行われていること企業の卓越した技術
対象製品製品製品(衣服のタグ)企業(特定の製品ではない)
チェックDGCCRF(販売)と税関(輸入)による検査初回監査と毎年のフォローアップ監査、認証期間は3年3年ごとの工場監査、毎年のトレーサビリティ検査、店舗での抜き打ち検査申請書類の審査、ラベル期間は5年
繊維専用いいえいいえはいいいえ

Gauvain Parisが取得しているラベルは、La Marinière 1858のFrance Terre Textileのみです。その他のロゴは情報提供のために掲載しており、当社製品の認証を示すものではありません。

03

Made in France:法律が定めていること

フランスでもEU全体でも、衣服の原産地表示は義務ではありません。ただし「Made in France」と表示するブランドは、その根拠を示せなければなりません。製品が完全にフランスで生産されたか、フランスで最後の実質的な加工を受けている必要があります。

Tシャツのようなニットの衣服の場合、フランスの税関は縫製が完了した国を原産地とみなします。フランスでプリントや包装をしただけでは足りません。一方で生地は外国製でもかまわず、海外で編まれた生地をフランスで縫製した衣服は、合法的にこの表示を付けることができます。

“つまり、確かな保証ではあるものの、最低限のものです。衣服がどこで組み立てられたかはわかりますが、生地がどこで編まれ、染められたかまではわかりません。
04

Origine France Garantie:分野を問わない認証

Logo Origine France Garantie
50 %
単位原価のうちフランスで生じた割合(最低)

Pro France協会が創設したOrigine France Garantieは、繊維に限らずあらゆる製品が対象です。次の2つの条件を同時に満たす必要があります。

  1. 製品がフランスで本質的な特徴(特徴的な形)を得ていること
  2. 単位原価の50〜100%がフランスで生じていること

これらの基準は、認証機関が現地監査とその後の毎年の監査で確認します。認証期間は3年です。

05

France Terre Textile:フランスの繊維ラベル

Logo France Terre Textile
69 %
フランス国内で行われる製造工程の割合(最低)

France Terre Textileは、フランスの歴史ある繊維産地のラベルです。製品の製造工程の69%以上が、認定を受けた企業によって、ヴォージュ、アルザス、ノール、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ、トロワ・シャンパーニュ、南仏の6つの認定産地のいずれかのフランス国内で行われていることを保証します。

対象となる工程は、紡績から縫製まで、織りや編み、仕上げ加工を含みます。チェックは定期的に行われ、3年ごとの工場監査、毎年5点以上の製品を対象にしたトレーサビリティ検査、販売店での抜き打ち検査があります。

大切なポイント:このラベルは製品そのものにタグとして付けられます。認証されるのはブランド全体ではなく製品です。そのため、同じブランドでもラベル付きの製品とそうでない製品があり得ます。

ご参考:France Terre Textileについて「75%」と書かれていることがありますが、公式サイトでは現在、最低69%とされています。

06

Entreprise du Patrimoine Vivant:企業に与えられるラベル

Logo Entreprise du Patrimoine Vivant
5
年:ラベルの有効期間

Entreprise du Patrimoine Vivant(EPV、「生きた遺産企業」)は、卓越した技術を持つ企業に対し、その事業全体を評価してフランス国が与えるラベルで、期間は5年です。

確かな評価ではありますが、特定の製品について何かを保証するものではありません。取引先の一社がEPVを持っているからといって、そのブランドの衣服が「EPVラベル付き」になるわけではありません。

07

原産地ラベルではないもの

ファッションでよく見かける2つのラベルは、フランス製と混同されがちです。

  • Oeko-Tex Standard 100は、繊維に有害物質が含まれていないことに関するラベルで、製造国については何も示しません。
  • GOTSは、オーガニック繊維とサプライチェーン全体の環境・社会基準に関するラベルで、こちらも製造国については何も示しません。

また、「デザイン・イン・フランス」「デザイン・イン・パリ」「フレンチスピリット」、あるいはトリコロールの旗だけといった表現は、製造について何も保証しません。デザインされた場所やブランドのイメージを表しているにすぎません。

08

衣服を確かめる4つの質問

1

縫い付けのタグに国名はありますか?「Made in」や「Fabriqué en」を探してください。旗だけでは不十分です。

2

商品ページに製造工程が書かれていますか?フランスでは大手ブランドに、編み・織り、染色・プリント、縫製の各国を表示する義務があります(AGEC法)。小規模なブランドに義務はありませんが、表示することはできます。

3

製品そのものにラベルが付いていますか?タグにFrance Terre TextileやOrigine France Garantieのロゴがあれば、その製品についての保証です。サイト上だけのロゴで詳細がない場合、保証は弱くなります。

4

ブランドはすべての商品について明確ですか?一部のモデルをフランスで、ほかを別の国でつくるブランドもあります。大切なのは、商品ごとにそれを伝えていることです。

09

私たちのバスクシャツの場合

Gauvain Parisでは2つのモデルをつくっており、それぞれを違う形でご紹介しています。

La Marinière 1858の「Made in France」Gauvainタグ
Logo France Terre Textile
フランス製

La Marinière 1858は、トロワ・シャンパーニュの繊維産地、トロワで編み立てから縫製まで行うフランス製です。タグにはFrance Terre Textileラベルが付いています。La Marinière 1858のレディース・メンズはこちら。

ポルトガルで縫製するLa Marinière Originaleポルトガル製

La Marinière Originaleは、ボーダーのジャージーを専門とするポルトガルの家族経営の工房で縫製しています。フランス製ではなく、フランス製としてご紹介することもありません。

コレクション全体にひとつの表示を広げるよりも、一着ごとにどこでつくられたかを正確にお伝えしたいと考えています。

La Marinière 1858
トロワで編み立てから縫製まで。France Terre Textileラベル付き。
フランス製バスクシャツはこちら
10

よくあるご質問

Made in Franceはラベルですか?

いいえ。税関の規則に基づき、ブランドが自ら付ける原産地表示です。DGCCRF(フランスの消費者保護当局)による検査はありますが、どこかの機関が付与するものではありません。

Origine France GarantieとFrance Terre Textileの違いは?

Origine France Garantieはあらゆる製品が対象で、原価のうちフランスで生じた割合(50%以上)を基準にしています。France Terre Textileは繊維専用で、認定された繊維産地のフランス国内で行われた製造工程の割合(69%以上)を基準にしています。

「フランス製」の衣服に外国製の生地が使われることはありますか?

あります。ニットの衣服では、縫製が完了した国が原産地になります。France Terre Textileのようなラベルは、縫製だけでなく製造工程の大部分がフランスで行われていることを保証します。

製造元がEPVを持っていれば、ブランドも「EPVラベル付き」と言えますか?

いいえ。EPVは企業が自らの事業に対して受けるラベルで、別のブランドの製品に引き継がれることはありません。

出典:douane.gouv.fr(「Fabriqué en France」)、entreprises.gouv.fr(製品の原産地表示)、franceterretextile.fr、パリ・イル=ド=フランス商工会議所(Origine France Garantie)、政令第2022-748号(AGEC法)